「…やりざる得ない状況作ったくせに」
じとりとした目を5人に向けると、苦笑いを返された。
ムッと表情を硬くさせるけど、しばらくしてニッと笑いかける。
「まぁトシの部屋でダラダラするのも飽きたし。
初任務は責任重大だけど、頑張る」
妖艶に笑う私の緋い髪を風がふわりと揺らした。
5人は目を見開いて固まっていた。
けれどそれは一瞬で、すぐに我に返った。
「上に格子があるのが分かるか?」
上を見ると人一人分ほど開いた所に鉄格子がある。
「夜になれば山崎が開けてくれるだろう。
そこから出ろ。
………悪いな、貧乏くじ引かせたみたくなっちまって」
申し訳なさそうなトシの額にデコピンを披露した。
「っっ!」と額を擦りながらも表情は変わらなかった。

