丞が間者が入り込んでいる情報をどこかから掴んできたが、誰だかは分からなかった。
だからわざわざ、私が間者かもしれないという噂を流した。
私は別の世界から来た。
信じられないような事だけど、正確な情報である。
どんな事情であれ、私がどちらの肩を持ったとしても私自身に得はない。
この人たちは私だけは確実に裏切らないという自信があったんだろう。
「まぁ、平助が周りから言われるのは予想外だったよね」
「そのせいで雨がもっと悪者になっちまった…」
「まぁ動きやすくなったと思った方が良いだろ?」
悪びれる様子もない5人に再度溜め息をついた。
屯所内は丞に、外は私に調べさせる予定だったというわけだ。
「やってくれるかい?」
真剣な表情の勇は真っ直ぐと私を見る。

