私は頬に当てられた手を掴んだ。
「ん?」
「いつも逃げられてばっかりだから、今日は逃がさない」
私の行動を面白そうに笑っている琥珀色の彼に少し苛つくけど、自分の聞きたかったことを思い出す。
「〝麗神者〟って?
王と女王は出会ってはいけないって言ってたのに、なんでこんな言葉が存在してるの?」
私が聞きたかったことを事前に分かっていたかのように、驚くことなく目を細めた。
そこにはいつもの笑顔は無かった。
「…それはお前の問いだ。
お前自身が答えを見つけるんだ」
琥珀色の彼が真剣な眼差しで私を見るから、掴んでいた手が少し弱まった。
それを見逃すことなく、私の手から逃れて間合いを取るようにふわりと浮かんだ。
眉を寄せて不機嫌さを醸し出す私に、彼はまたいつものように余裕そうに笑った。

