庭を歩いていると、源さんも散歩中だったらしい。
「おや?
香月くん、散歩かい?
いつもトシさんの所居るのに珍しいね」
優しそうな笑顔が安心させてくれる。
私よりも長く生きている分、いいアドバイスがあるかもしれない。
「今この子の名前を考えてるんだけど、何か良い名前あるかな?」
源さんはこの子をじっと見つめる。
猫又はフーッと毛を逆立てながら警戒するので、頭を撫でてやる。
「ポチ…なんかはどうだい?」
苦笑いを返して、その場を離れた。
頭が良さそうな人に名前のアドバイスを貰ってはいけない事が分かった。
今度は平助の部屋を訪ねることにした。

