拾われた猫。




「ん?

あぁ……、香月くんがここから飛び出してきてな。

ぶつかると思って避けたらトシにぶつかったみたいだが……、何かあったのかい?

随分動揺していたように感じたのだが」



二人は顔を見合わせて、苦笑した。



その様子を見て、近藤勇は怪訝な顔をした。



その後、すぐに台所の戸が開き、今度は斎藤一が来たのだった。




「…飯はもう出来ているか?」


第一声がそれだったので、そこに居た3人は目を見開いた。



藤堂平助や永倉新八ではなく、斎藤一が言う言葉ではなかったからだ。



「どうしたんだ、斎藤。

お前がそんなことを言うのは珍しいな」



原田左之助の質問に気まずそうに顔をしかめた。



「…実は…」



斎藤一の言葉で、一同が同じ場所へと急いだのだった。