原田左之助は胸の中にチリチリとした違和感を感じた。
勘のいい彼は沖田総司の言った言葉の意味に気づいてしまっていた。
「あいつは俺の妹分だよ。
別に何かしら手を貸してやりたいと思うだけだ」
沖田総司は興味無さげに「ふーん」と言った。
その時、台所の戸が開いた。
「おっ、いい匂いがするなぁ。
2人とも精が出るな」
呑気な声が入ってきたと同時に、先程の沖田総司とは打って変わって、ご機嫌になった。
「近藤さん、どうしたんです?
もう少しで出来ますよ」
鍋の蓋を閉じ、近藤勇に近づいていく。
原田左之助は心の中で、沖田総司に悪態をついた。

