素直に隣に座ろうとすると、腕を引っぱられて総司の隣に尻もちをつく。



ムッとしながら総司を見ると、ニッコリ笑っていた。




「ここにいなよ」


そう言われて、動く理由もないのでそこに居た。



私はその時、総司を見る左之の視線に気づかなかった。




「今日集まってもらったのは急ぎ伝えたいことがあるからだ」



勇は布が被せられた四角い何かを前に出した。



その中で何かが「シャーッ!」と言いながら暴れていた。



バサッと布を取ると、小さな体にたくさんの包帯を付けた猫のような生き物が怒っていた。



「こらこら、そんなに暴れると傷が開いてしまう!」



鎮める方法を知らないのか、アワアワと焦っている。



彼の言う通り、暴れる度に包帯に血が滲んでいた。



その時だった。


猫の尾が2つに分かれた。