拾われた猫。




「だったら疲れたように笑うのやめて」



叫びとともに俯いた顔がバッと勢いよく上がる。



ただただ驚いているようだった。




「あんたの余裕そうな作り笑いはここに来た時から何度も見た。

それがあんただと思う。

勇の前だけは嬉しそうに笑うのも知ってる。

……俺はあんたの余裕そうな作り笑いが結構好きなんだよ。

好きなものがちょっとでも変わったら分かる」



眉間に皺を寄せて、真剣に言ったつもりだった。



でも総司は大笑いし始めた。



「フッ、アハハハハハハッ」


お腹を抱えて笑う彼に気が抜けて、総司を掴んでいた手が離れた。

足に力が入らなくなったのか、バタッと尻もちをつくように座り込む総司。


彼がこんなに笑うのも初めて見たので、キョトンとするしかなかった。



自分では変なことを言ったつもりは無かったけど、どうやら総司のツボにはピッタリ入ってしまったらしい。