拾われた猫。




「スッキリしたか?」


座り込んでいる私たちを夕日が照らした。



「…ありがとう」


素直にお礼を言うと、左之は優しく微笑んだ。




私は総司の違和感にただ気づくだけ。



彼は私の気持ちに気づいて、和らげてくれる。



左之なら、総司の心を和らげることが出来るのかもしれない。



「左之、総司のこと…」

「それはお前に任せる」



ポンポンッと頭を撫でる彼は、意地悪そうに笑った。



「言ったろ?

お前は嘘が上手いけど、上手いからこそ分かることもあるって。

総司のことはお前が一番に気づいたんだ。

……お前自身が力になってやりたいんだろ?」



優しい彼は本当に凄いと思う。


私はコクンと頷くと、総司の部屋に走った。