丞が私の背中を摩ってくれる。 トシが悲しそうに私を見ている。 本当だね、梅姉さん。 私は…一人じゃなかったよ。 私の周りにはいつの間にか、私を気にして支えてくれる人が増えていた。 お父さん、あなたが出来なかったことを私がする。 ここは必ず守るよ。 だから…見守っていて。 その瞬間、少し乱暴にふわっと風が私の頭を撫でた。 それは人の体温みたいに温かかった。 風が私の体を包んだ気がした。 一瞬で過ぎていった風に拭き取られたように涙が止まった。