拾われた猫。




次の日、トシの部屋でぼんやりしていた。



「…お前、何かしろ」

「トシが仕事くれない」




ずっと書類の相手をしている彼はなかなか私に仕事をくれない。



トシの部屋からはあの花は見えなかった。


少しだけ、あの花のことが気になる。




「……お前刀はどうした?」

「袖口に隠してる」

「腰にさせ」

「俺は怯えさせたいわけじゃない」



トシはずっと私に背中を向けているくせに、周りはよく見えている。


どうして総司が私の刀を盗んだ時は気づかなかったんだろう?



「……ねぇ」

「なんだ?」

「俺、刀持っちゃっていいの?」