拾われた猫。




「……ねぇ、トシ」

「何だ?」



言葉を続けようと思ったけど止めた。


トシもそれ以上は聞かなかった。



おやすみを告げて、部屋に戻った。


布団を敷いて、私はゴロンと横になった。



天井を見ながら、トシとの一連の会話を思い出していた。



何となく、トシとあの人はよく似ている。


厳しいのに、一緒にいるとホッとする。



でも全然似てない。


あの人の残酷さは彼は持ち合わせていないだろう。