一瞬目を瞑って開いた時、自分の中のありったけの殺気を放った。
この部屋にある妖刀の殺気が一気に止んでいく。
向かってくる刀は私の頬を掠めて後ろの壁に突き刺さった。
それ以上向かってくることは無かった。
壁に刺さった刀を抜くときだった。
刀は私にしっくりときた。
まるで今までも使っていたような感覚に陥る。
「これ、いくら?」
何でもないようにいう頃には完全に妖刀の殺気は消えていた。
「……いや、金は良い。
ここの妖刀を静めてくれたんじゃ。
寧ろお釣りが来るくらいじゃろう」
私の折れた刀を見つめてそう言った。

