老人が部屋の戸を開けると一気に放出される。
「……どうなってんだ」
顔を歪めたまま、左之は額に滲んだ冷や汗を拭った。
いつも穏やかで笑っているような左之がこんな顔になることなんて無かった。
これが私の知らない戦闘中の皆の顔なのかもしれない。
「下手に殺気を出すな」
老人は注意を促すが、これだけの殺気を体に受けていれば正気を保つのがやっとだろう。
「お前さんはやはりあの刀がいいのか?」
老人は鎖に繋がれた刀を見つめる。
私の刀はやっぱりあの刀と共鳴している。
私は折れた刀を老人に渡す。
「これは…!
そうか……」
何かを感じたのか、それ以上は何も言わなかった。

