「ほら、いいから行くよ。
雨ちゃんが案内しないと僕らは分からないんだから」
グイグイと手を引っ張る彼に言葉を引っ込められた。
後から絶対に言おう…。
小さな決意を固めて、彼らと薄桃色の彼女が案内してくれた場所に向かう。
私の髪と同じ色の陽が傾いている。
何気なくその様子を見ていた。
「暁も夕焼けも同じような色だな。
…お前の髪みたいだ」
夕日を見る左之が呟いた声は私の耳にちゃんと届いた。
そんな左之を見ていると、気づいてこちらを見る。
「…左之さん、何口説いてんの?」
からかうようにそう言ったのはやっぱり総司だった。
「言っとくけど、彼女は男としているんだから。
左之さんがそういう方向に進むなら止めないけど」
「そういう方向って…、俺は男には興味ねぇよ。
こいつは刀を持ってないんだ。
まだ女だろ」
呆れたように言い返す彼を面白がって、総司が余計にからかう。

