あの刀の存在が頭をちらついて仕方ない。
でも皆の足は帰る方向を向いていた。
「お前ら、ちょっと先に帰ってろ。
俺と雨は用事がある」
左之がそう言うと、皆はゾロゾロと帰って行った。
私は左之のことを目を見開いて見ていた。
ここに残ったのは4人だけになった。
左之は私を見て微笑んだ。
「行きたいところがあるんだろ?」
「え?」
あからさまに驚く私に3人は笑った。
「気づいてる?
君、刀を見る度に考え込んで残念そうにして。
まるで何かと比べてるみたいだったよ」
クスクスと笑う総司。
私は分かりやすいのだろうか。
それとも、彼らが敏感なのだろうか。

