総司曰く、「新品の刀で試合したいから」だそうだ。
それを聞いて、2人は頭を抱えた。
と同時に、説得を諦めたのだった。
「…香月」
一に声をかけられてそちらを向くと、ある刀を指さしていた。
一はこうやってちょくちょく教えてくれる。
「あれならばお前も持ちやすそうだ。
折れた刀もあのような型だった気がするんだが」
一は刀が好きで私よりも知っているし、刀については一度見ただけで気づいていることが他の人よりも多い。
一の言う通り、全く同じではないけどあの型の刀とよく似ている。
でも、私が首を縦に振ることは無かった。
やがて見廻りも終わってしまった。

