拾われた猫。




「お前、刀はどうするんだ?」



ふとトシに聞かれたので、箸を止めた。



そういえば、刀は買っていなかった。


頭に浮かんだのはまたあの刀だった。



「刀がないと、見廻りには行かせられない。

いくらお前が暗器があるっつっても、刀がないと牽制にもならねぇ」



そのとおりではある。


刀が無い武士なんか誰も怖がらないだろう。



「……仕方ねぇな。

原田、斎藤、ついて行ってやれ」



一はコクンと頷いた。


なぜ2人なんだろう。



「なんで俺たちかって顔だな」


私が思っていることをピシャリと当ててみせる左之。



「見廻りの時に一緒にってことだろうよ。

明日は斎藤と一緒だからな」



一と目を合わせると、コクリと頷いてくれる。