「きっと……そんなに悪い人じゃない」
口からポツリと出てきた言葉が彼らの動きを止めた。
「……信じることは悪い事じゃねぇが、相手は選ぶべきだ」
静かになった部屋に、左之の声が無駄に大きく感じた。
そして、どことなく殺気を感じた。
彼をこんなに怒らせるようなことをしているんだろう。
それでも私は芹沢鴨をただの悪い人には思えなかった。
彼の言葉もきっと言い過ぎではないのだろうけど、自分が感じたことも間違いではないと思う。
しばらくして、夕食の時間になった。
当番だったので、ご飯を作って皆で夕飯を食べていた。

