「芹沢さん、話はまだ終わってねぇ」 芹沢鴨とトシがしばらく睨み合った。 その様子を眉を下げてクスリと笑ったのは梅と呼ばれる彼女だった。 「それやったら、うちとこの子で行ってくるわ。 遅うならんように帰ってきます。 ね?」 芹沢鴨は梅をチラリと見ると私に視線を戻した。 フンッと鼻で笑うと、彼女に自分の財布を持たせた。 「ついでに着物も買ってこい。 金は構わん」 それだけ言うと、トシの前にまた座り直した。 トシと視線を合わせると、コクンと頷いたので、彼女と一緒に町に繰り出した。