拾われた猫。




「香月、どうした?」



トシは仕事の顔になっていた。


というより、芹沢鴨と話していたらしかった。




「話し中にごめん。

仕事を貰いに来た」



少し考える仕草をした後、パッと私を見た。



「お前、折れた刀の代わりは買ったか?」

「…お金無いからいらない」



正直に言うと、刀があった方が色々と便利だ。


でも必ず必要という訳では無い。


暗器があれば大抵のことは出来る。




「ならば、俺と来い。

行くぞ、梅」



スッと立ち上がると私の横に止まった。



威圧的な瞳だったけど、私はこんな目を知っている。


小さい頃からこの目が普通だと思っていた私は、恐怖を感じたことが無かった。