拾われた猫。





「あの…」



騒がしい2人から離れて、トシの所に行く。



「嫌なら呼ばない」



一瞬目を伏せて、瞳だけ上を向かせた。



トシは頭を抱えたが、優しく笑った。




「いや、それでいい。

ほかの連中も名前で呼んでやれ」



私の頭をポンッと撫でた。


そういうタイプの人ではないと思っていたので、驚いたけど嬉しかった。



「土方さーん、雨ちゃんを誑し込むのはやめなよ」



わざと大きな声でトシを挑発する総司。



「おい、総司。

お前は一度斬られねぇと分からねぇらしいな」

「手合わせしてくれるんです?

でも今は手よりお腹の方が空いてるんですけどね」



無邪気に笑う総司の胸倉を掴む。


これもいつもの光景。