そっかぁ・・・あの隼人に
あんな美少女が好意を
持つなんてねぇ・・・



トボトボ帰りながら
その事ばかりを考えていた。




あーんなかわいい子が
近寄ってきたら誰だって
イチコロじゃんね!!




女のあたしでもドキッと
したってのにさ・・・





鼻のした伸ばしてデレデレ
している隼人の様子を
ものすごく簡単に想像
できたことにため息。




『単純ヤローだからな・・・』




『だーれが単純ヤローって?』




『隼人っ!?』





びっくりした!!!
まさかの本人登場じゃん!!




『先に帰るとかヒドイじゃんよ。』





『誰もあんたなんかと帰る
約束した覚えないんですけど。』





『ったく、お前ほんと可愛く
ねーやつだよ。』






『・・・・・・』






『なんだよ、気持ち悪い。
何か言い返せよ・・・。』





『すいませんね、可愛くなくて。』






『はぁ?何怒ってんの?
こんなんいつも言ってる
ことじゃんよ。』




『もーいいからどっか
行ってよー。』




『どっか行ってよって
帰る方向一緒だし無理。』




・・・そらそーだ。



てかあたしは何でこんな
イライラしてんの?




何にイライラしてんだろ






わけわかんない、自分。








『苺果ってたまにわけ
わかんねーよなぁ。』




『あんたはいつもわけわかんないわよ。』




『うっせぇ!!』




『てかさ、苺果の席の後ろに
座ってる子なんて名前?』







真里亜のことだ・・・







『高木真里亜ちゃん。』





『真里亜ちゃんてゆーんだ!!!
かーわいいっ♪』








・・・・は?