「てめぇ、何言ってんだよ」
『だーかーらー、サクラちゃんを助ける為には特殊ジャペンに行かなくちゃ行けないの! でも特殊ジャペンは能力が無いと入れないの。わかる?』
カネコの説明をそっぽを向いて聞いているミカ。
「その取り込んだ命晶とやらの能力は消す事は出来るのか?」
『死なない限り無理だね』
「貸せ」
ミカはカネコが持っていた白い命晶を奪い口に入れた。命晶と聞くと大きな結晶を想像するが、500円玉くらいである。
「ミカ!?」 「ミカちゃん!」
『ちょっとそれ結構いい能力なんだけどー!』
ミカは躊躇いもなくゴクッと飲み込んだ。ミカの瞳が灰色に染まった。
それと同時に、ミカの目の前にステンドガラス製の大きな扉が現れた。ミカは迷わず扉に手をかけ、入っていった。扉の奥には、明らかに普遍ジャペンではない景色が見えた。
―「私はてめぇに協力する気は無いから」
ガチャン
そう言い残して。
扉の閉まる音が響いた。扉は光の粒子となって消えていった。
『あーあ、一人で行っちゃった。珍しい能力だし殺されなきゃいいんだけど』
カネコはポツリと呟いた。
「殺されなきゃいいじゃないでしょ! 早く追わなきゃ!」
「そうだよ、ミカちゃんああ見えて結構弱いところあるから」
すると、目の前に二つの命晶が差し出された。顔を上げると、カネコがニコニコと笑っている。命晶はそれに応えるようにキラキラと光っている
一つは、透き通るような水色の命晶。
もう一つは、深い深い緑色の命晶。
あ、水色…綺麗……。
すると、水色の命晶はそれに反応するようにふわりと私の目の前に現れる。
「マリちゃん…」
「アヤ、ミカを追わなきゃ」
私は口を開けた。すっと命晶が口にはいる。喉に力を入れ、異物を飲み込むあの独特な感覚を覚悟した。―しかし、全く不快感はなかった。
目を開ける。アヤが心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
『やっぱり、マリっぺはその命晶との相性最高だネ』
「何その呼び方…」
アヤは花柄の小さい手鏡を私に見せる。―目が水色になっていた。
『マリっぺの取り込んだ命晶は、攻撃性の氷の能力だよ。周りのものを凍らせる事が出来る。遠いものも意識すれば凍らせられると思うけど、精度は落ちるから注意して』
「え、マジで? 私製氷機無しでも氷作れちゃう系なの?」
『よく分かんないけど、多分そうだよ』
「マジかああああああ!! すっげえな、命晶」
『多分最初の方は感覚が掴めないと思うけど、次第に慣れていくから』
うん、と返事した後アヤを見た。緑色の命晶をじっと見つめている。
「いけるよアヤ! こう、口に入れたらスッとくるから。グッと飲み込めばシュンッとなるから!」
「何言ってるのマリちゃん。それに私マリちゃんと違ってその辺のゲテモノ口に入れないからさ~」
「命晶ってゲテモノか!?」
アヤの毒舌に苦笑いするカネコ。
いつもの調子のアヤ。すうっと深呼吸したあと、口に命晶を放り込んだ。
ゴクリ。目をつぶって飲み込むアヤ。ふうっと息をついた。
『二人とも命晶との相性抜群だネ♪』
水色の目の私。緑色の目のアヤ。
二人は特殊ジャペンへの入場条件をクリアした―
『だーかーらー、サクラちゃんを助ける為には特殊ジャペンに行かなくちゃ行けないの! でも特殊ジャペンは能力が無いと入れないの。わかる?』
カネコの説明をそっぽを向いて聞いているミカ。
「その取り込んだ命晶とやらの能力は消す事は出来るのか?」
『死なない限り無理だね』
「貸せ」
ミカはカネコが持っていた白い命晶を奪い口に入れた。命晶と聞くと大きな結晶を想像するが、500円玉くらいである。
「ミカ!?」 「ミカちゃん!」
『ちょっとそれ結構いい能力なんだけどー!』
ミカは躊躇いもなくゴクッと飲み込んだ。ミカの瞳が灰色に染まった。
それと同時に、ミカの目の前にステンドガラス製の大きな扉が現れた。ミカは迷わず扉に手をかけ、入っていった。扉の奥には、明らかに普遍ジャペンではない景色が見えた。
―「私はてめぇに協力する気は無いから」
ガチャン
そう言い残して。
扉の閉まる音が響いた。扉は光の粒子となって消えていった。
『あーあ、一人で行っちゃった。珍しい能力だし殺されなきゃいいんだけど』
カネコはポツリと呟いた。
「殺されなきゃいいじゃないでしょ! 早く追わなきゃ!」
「そうだよ、ミカちゃんああ見えて結構弱いところあるから」
すると、目の前に二つの命晶が差し出された。顔を上げると、カネコがニコニコと笑っている。命晶はそれに応えるようにキラキラと光っている
一つは、透き通るような水色の命晶。
もう一つは、深い深い緑色の命晶。
あ、水色…綺麗……。
すると、水色の命晶はそれに反応するようにふわりと私の目の前に現れる。
「マリちゃん…」
「アヤ、ミカを追わなきゃ」
私は口を開けた。すっと命晶が口にはいる。喉に力を入れ、異物を飲み込むあの独特な感覚を覚悟した。―しかし、全く不快感はなかった。
目を開ける。アヤが心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
『やっぱり、マリっぺはその命晶との相性最高だネ』
「何その呼び方…」
アヤは花柄の小さい手鏡を私に見せる。―目が水色になっていた。
『マリっぺの取り込んだ命晶は、攻撃性の氷の能力だよ。周りのものを凍らせる事が出来る。遠いものも意識すれば凍らせられると思うけど、精度は落ちるから注意して』
「え、マジで? 私製氷機無しでも氷作れちゃう系なの?」
『よく分かんないけど、多分そうだよ』
「マジかああああああ!! すっげえな、命晶」
『多分最初の方は感覚が掴めないと思うけど、次第に慣れていくから』
うん、と返事した後アヤを見た。緑色の命晶をじっと見つめている。
「いけるよアヤ! こう、口に入れたらスッとくるから。グッと飲み込めばシュンッとなるから!」
「何言ってるのマリちゃん。それに私マリちゃんと違ってその辺のゲテモノ口に入れないからさ~」
「命晶ってゲテモノか!?」
アヤの毒舌に苦笑いするカネコ。
いつもの調子のアヤ。すうっと深呼吸したあと、口に命晶を放り込んだ。
ゴクリ。目をつぶって飲み込むアヤ。ふうっと息をついた。
『二人とも命晶との相性抜群だネ♪』
水色の目の私。緑色の目のアヤ。
二人は特殊ジャペンへの入場条件をクリアした―
