白雪姫の真っ赤なりんご


「りんごって禁断の果実じゃないですか。」

禁断の果実だ?
なんだそれ。


「.............」


「あら、
もしかしてご存知じゃないですか?」


大和撫子は大きく麗しい目をさらに大きく見開き驚いた顔をした。
俺は少し悔しかったので知ったかぶりをした。


「いや、
知ってますよ。」


「ですよね。」


彼女はにこりと微笑んだ。


「おーい直樹~!!」


上から大きな声が降ってきた。
友達の拓哉だ。


「そんなところで何してんだ~
帰るぞ~!!」


「おう」


珍しいな、
拓哉が俺のこと待ってるなんて。
ま、いっか。


「あ...........
じゃあ。」


「さようなら。」


大和撫子は首をかしげてにこりと微笑んだ。
俺は一礼して校舎へ入っていった。