私は君のもの。

「親も し、心配するし、」
「うん。だから俺から離れたいって?」

そーじゃない。そーじゃないけど。





「そ、そろそろ降りてもいーい?」
「やっぱり俺から逃げたいんじゃん。」





…はあ。 このままだとやばい。




私はベッドで莉斗の膝の上に乗り、すっぽり収まる形でずっと抱きしめられていた。





「そーじゃないよ。けど、遅いし今日は帰らないとって思ったんだよ。」






そんな言葉を言い、莉斗の顔をのぞき込む。
けど。




もう手遅れだった。






ぎゅっと莉斗の腕の力が強くなると共に
莉斗は別人のように私に言い放った。









「俺から離れてあいつのとこ行くの?」







………………。





なんでこうなってしまうのだろう。
このセリフはもう聞き飽きてるよ。






「あいつって…。笹原君とは友達だって言ってるでしょ?」






優しい口調で言ってみる。





でも莉斗は、 そんなこともお構いなしに言ってくる。








「なんで笹原って思ったの?やっぱデキてんだろ?」





うんざりするしかない。
こうなったらもう莉斗を止めることはできない。