でも多分今日も莉斗は顔を出さないんだろう。
何も連絡してこないってことは相当自分でもショックだったのかもしれないし。
「じゃあ、あたしはこっちだから! 愛美、頑張ってね!」
「うん、本当にありがとうね」
「そんなそんな!じゃ、ばいばい」
私はひらひら手を振って、その後莉斗の家の前まで来た。
そしてチャイムを鳴らす。
ピンポーーーーーン…
「…莉斗。今日もダメか…」
そんなことをつぶやき諦めかけて帰ろうとしたとき……
「……………………………………あ、み?」
………一週間ぶりの莉斗の声がした。
「莉斗!?大丈夫?」
「……ああ、大分。……愛美、家に入っておいで…」
「う、うん」
莉斗が、一週間ぶりの莉斗が。
声のトーンは少し下がってるけどなんだか付き合いたての時みたいに胸が高まった。
毎日ずっと一緒にいたから全然会わないなんてことがなくて、今回はちょっと心配してしまっていた。
全然話もしてなかったから当たり前だよね。
「お邪魔します……………」
そういいながらドアを開け、
中に入った………………とき。