「……ん」 静かな部屋に小さく響いた自分の声。 カーテンの隙間から漏れている光に目を細め、ダルい体をゆっくり起こした。 えーっと、いま何時だ……? 目を擦りながらベッドの脇にある丸い形をした時計を見た。 げっ。遅刻じゃん! 短い針【12】を指そうとしていた。 慌てて着替えを済ませ、リビングへ向かった。