「碧斗さんに惚れてしまったら、家政婦は出来なくなる…でも、家政婦だって、恋したいんです。」
「好きです。」と、言葉を発しようとした瞬間、
目の前の視界が暗くなり、何か暖かいものに包まれた。
自分が抱きしめられた事に気が付いたのは、
数秒の間を挟んでから。
「え?え?」と、パニックになりながら、
私は今、碧斗さんに抱きしめられている。
「…碧斗さん?」
「…結衣ごめん、本当に…ごめん…」
碧斗さんは、より一層強く私を抱きしめる。
「あ、あの…」
(私の告白がまだ途中なのですが…)
そう心の中で呟いていると、
碧斗さんが私を抱きしめる力を弱め、ゆっくり身体を起こして私と向き合った。
そしてーーー
「…結衣…好きだ。」
え?
今、なんて?
