それ以来私は毎日放課後に音楽室へ通っている。ピアノを弾き始めると先生が必ず来る。幸せそうな笑顔を連れて。初めは気にくわない先生だと思っていたが、案外そうでもないのかもしれない。ピアノを弾いている時の先生はとても幸せそうで、自分まで幸せになる。幸せの他にも、何とも言えない特別な気持ちになる。その気持ちの正体はよくわからないが、幸せなのに変わりはない。
「相変わらず楽しそうな音だな。」
「はい!ピアノが楽しいと私も楽しいので。」
雅也先生ともすっかり仲良くなっていた。そんなある日、一枚の手紙が届いた。
「今日の放課後。新校舎の屋上に来て。絶対だから。」
今朝届いた不思議な手紙。果たし状みたいだと思うが仕方ないから屋上へと向かった。すると、
「来た。」
と、あたかも不機嫌そうな女子が六、七人立っていた。
「あんた、藤川百合って言うんだって?ここ最近毎日、雅也先生と放課後旧校舎にいるじゃないの。どういうこと?説明しなさいよ。」
と、責めるように怒った口調できいてくる。私は誰かもわからない人に話をしようとも思わなかったので、
「あの、どなたですか?」
と聞いてみた。しかし、彼女は
「誰でもいいでしょ。私はあんたにどういうことかって聞いてるの。」
と言う。私は一方的に言われてるのはおかしいと思い曖昧な返事を返した。その瞬間、
ドンッ!!
「痛っ!」
一人の女子が私を突き飛ばした。上手く手を地面につけなかった私は、右手の中指を突き指してしまった。
「答えないのがいけないんだ。」
彼女はそう言い残すと、逃げるようにその場を去っていった。
「相変わらず楽しそうな音だな。」
「はい!ピアノが楽しいと私も楽しいので。」
雅也先生ともすっかり仲良くなっていた。そんなある日、一枚の手紙が届いた。
「今日の放課後。新校舎の屋上に来て。絶対だから。」
今朝届いた不思議な手紙。果たし状みたいだと思うが仕方ないから屋上へと向かった。すると、
「来た。」
と、あたかも不機嫌そうな女子が六、七人立っていた。
「あんた、藤川百合って言うんだって?ここ最近毎日、雅也先生と放課後旧校舎にいるじゃないの。どういうこと?説明しなさいよ。」
と、責めるように怒った口調できいてくる。私は誰かもわからない人に話をしようとも思わなかったので、
「あの、どなたですか?」
と聞いてみた。しかし、彼女は
「誰でもいいでしょ。私はあんたにどういうことかって聞いてるの。」
と言う。私は一方的に言われてるのはおかしいと思い曖昧な返事を返した。その瞬間、
ドンッ!!
「痛っ!」
一人の女子が私を突き飛ばした。上手く手を地面につけなかった私は、右手の中指を突き指してしまった。
「答えないのがいけないんだ。」
彼女はそう言い残すと、逃げるようにその場を去っていった。


