って、うげっ!
先輩の声した方を振り返れば、教室の一角にハーレムのような人だかりを発見!
その中心人物は、紛れもなく悠太先輩だ。
「なに?ピヨちゃんもまさか実行委員?」
周りの女子達そっちのけで私に声を掛けてくれる先輩。
すっごくすっごくすっごく嬉しい‼︎
んだけど、先輩の周りの女子達の視線は当然痛いもので…
血に飢えた肉食動物の如く、無言の威嚇をしてくる。
むむむ…。
こんなものに屈するものかっ‼︎
「はいっ!私も実行委員になりました!よろしくお願いしますね!先輩♡」
「ピヨちゃん実行委員とか、大丈夫なの?」
「全然大丈夫ですよー!もう、毎日放課後先輩に会えるって思うと、嬉しくて嬉しくてご飯も喉を通りません♡」
「…弁当食い終わって、足りないってぼやいてたのどこのどいつだよ…ッイデ!!」
余計なことを言うんじゃないよ!
友野!!
という思いを込めて、渾身の力をで友野の二の腕をつねると、友野は顔を歪めて涙目で私を睨んでくる。
その様子を見ていた先輩は「…ふーん。」と言いながら、ゆっくりと友野に視線を移した。



