「あまーーーーーーーーい‼︎‼︎」


「ちょっ!しーちゃんっ…!」



さて、無事(?)に誕生日も終わり、休み明け早々しーちゃんと放課後デートをしています!


「なによ。ケーキバイキングに来て甘いって叫んで何が悪いの」


「そっち!?今のそっちの甘いなの!?」


ケーキバイキングに着くなり、私はしーちゃんに誕生日の日の出来事を一通り話した。


先輩が、ついでだとしてもわざわざ家まで来てくれて、


哀れみだとしてもプレゼントを用意してくれて、


挙げ句の果てには、カボチャお化けのクッキーに似ていたからと耳にかぶり付かれる。


そんな一連の出来事を話せば、しーちゃんは不服そうな様子でケーキを食べるその手を止めた。


「なーんだ。東阪先輩から連絡こなくて、しょげてる陽伊代でどう遊ぼうか夜な夜な考えてたのに。結局甘々な誕生日だったわけですね」


「そんなー♡甘々だなんてー♡……て、夜な夜ななんつー不吉な遊び考えてんだっ‼︎」


ドンッとテーブルを叩けば、テーブルの上のアイスレモンティーが大きく波打つ。