「悪い男…か。」
部屋に戻ると、落ちた気分のやり所に困って、取り敢えずベッドにダイブした。
寝不足の頭が鈍い痛みを伴う。
そりゃ先輩は、良いか悪いかって聞かれりゃ、悪い男かもしれないけどさ。
だけど、期待を持たせないように、本気の子は突き放すようにしてるし。
遊んでる子達は…それなりの子なんだろうし。
オモチャにして遊んだりなんて絶対にしない人だって言えるけど…。
一つだけ、ずっと心の奥に引っかかっていた嫌な予感。
そんな予感が今になってハッキリと姿を現わす。
先輩が悪い男になるのは、きっと私に諦めさせる為だ。
そして、それはきっと、今日みたいな日が絶好のチャンス。
わざと約束を破って、私を嫌な気持ちにさせて、私から先輩を見限るのを望んでる。
あー、ヤバイ。
私ってホントばか!
何で、こんな約束しちゃったの!?
よりにもよって、こんなハッピーなはずの日に、先輩に切り捨てられたら立ち直れないじゃないか!



