毎日だって好きって言うよ。

私の手に返ってきたスマホを見れば、


「!!!」


「俺のライン。あと、番号も登録した」


悠太先輩の言う通り、

スマホのディスプレイには“東阪 悠太”の文字。



「じぇんぱい"ぃ"〜〜〜!!!(せんぱいぃ〜〜〜〜!!!)」


「ハイハイ。鬱陶しいから離れようね?」


抱きつこうとした私の顔面をキャッチし、悠太先輩は笑顔のままそんなことを言うけれど、


何を言われたって、今の私は傷一つつかない。


まさか悠太先輩から連絡先を教えて貰えるなんてっっっ!!!!


感激しすぎて、富士山猛ダッシュノンストップで登頂出来そう!!




「悠太先輩っ!ありがとうございますっ!誕生日、楽しみにしてますっ!!」





今年は、今までで生きてきた中で一番最高の誕生日になる!!!


そんな予感がする!!!




あーもうっ!

悠太先輩大好きだっ!!!










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「陽伊代!いい加減起きなさいっ!陽伊代っ!!」


我、水島家に響き渡るお母さんの怒号。


これはよくある光景である。


だけど今日は、いつもとはすこーし違うのだ。