毎日だって好きって言うよ。

そうかなぁ?


確かに元々あまり欲のない方ではあると思うけど、悠太先輩に関しての欲は一歩間違えれば犯罪レベルな気が…。


そう思うなら、ちょっとはおしとやかにしてろって?


いや、それは無理。


悠太先輩を求める気持ちは、もはやリニアモーターカー並の速さで、先輩という名の駅へ一直線だから。


うおっと話が脱線しちゃった。


電車だけに。




笑い止んだかと思うと、酷く優しい悠太先輩の瞳が私に戻ってきて、


「いいよ。そんなことでよければ」


目が釘付けになるほどの、魅惑的な笑みでそう言った。



「!!!ほっ…本当ですか!?!?」



私の頭上にハートの弓矢をもった天使が降臨!てくらい嬉しい私は、思わず悠太先輩に身を乗り出す。


「だけど、困ったね」


「へ?」


「ピヨちゃんの誕生日、日曜日で学校休みだよ」


「なっ…」



学校…休み…だと?


つまり…悠太先輩に会えないとっ!?!?



私としたことがっっ‼︎‼︎

調査不足やがなーーーっ‼︎‼︎‼︎


天使から放たれた矢はヘロヘロと弱々しい起動を描き、私の脳天にプスッと音を立てて刺さった。