毎日だって好きって言うよ。

「悠太先輩?聞いてます?」


「あーうん。スゴイスゴイ。オメデトウ。
これで無事ピヨちゃんも来年は2年生だね。

…てなわけで、俺寝るから。おやすみピヨちゃん」


「ちょーいちょいちょい!」


再び寝に入ろうとする悠太先輩の腕を掴んで、私はズイッと顔を近付ける。


「悠太先輩!何か忘れてませんか!?」


悠太先輩の瞳が視線を合わさまいと横に流れて、


「さぁ?なんだろ?」


なんて言うもんだから、



「ヒドイ!!私が留年免れたら、悠太先輩ご褒美くれるって言ったじゃないですかぁ!!!」



私は、なわば半泣き状態で本題をぶつけてしまった。


「あー。そうだったっけね」と言って苦笑いを浮かべる悠太先輩は…


今絶対なかったことにしようとしてた‼︎‼︎(泣)



「ちょっとここまで来てしらばっくれるのはあんまりですよぉっ!
悠太先輩からのご褒美の為に、私どれだけ頑張ったと思うんですかぁ‼︎」


「あーはいはい。もー泣かないの」


おいおい泣きながら地面に突っ伏する私に、悠太先輩はため息混じりにポンポンっと頭を撫でる。