「……なんで?」
足を止めて、しーちゃんの言葉に耳を傾ければ、しーちゃんも足を止めて、バツの悪そうな表情で首の裏を掻いている。
「だって、陽伊代の幸せを決めるのは、陽伊代でしょ?友野ならきっと陽伊代を大切にしてくれるよ?だけど、大切にしてもらうのが、陽伊代にとっての幸せとは限らない」
「しーちゃん……」
しーちゃんの言葉は、ずっとずっと私が探していた答えに繋がっている気がした。
知りたかった答えが、手の届きそうな所まできてる。
「東阪先輩を追いかけてる時の陽伊代、いつも幸せそうな顔してた。だけど、最近の陽伊代はちっとも幸せそうじゃないよ。
ねぇ?陽伊代にとっての幸せって何?」
「私にとっての……幸せ……」
私にとっての…幸せは……。
「悠太ぁ〜?今日の放課後あいてる〜?」
「んー。ごめん。今日はパス」
「えー?やっぱり最近付き合い悪いよー!一時期よりはましだけどさぁ〜」
「そう?」



