「気持ち……」
「目で見たものが全てじゃないかもしれないってこと。
きっと、あんたの中にあるばあちゃんの血が、それを分かってる。その本当の答えを探そうとしてる。だから考えるんだよ。そいつのこと」
お姉ちゃんが、私の隣からスッと立ち上がる。
廊下に出ようと襖に手をかけて、また意地の悪い顔をすると、
「陽伊代はばあちゃんにそっくりだって、よくばあちゃんが言ってたよ」
そう言って、出て行ってしまった。
*
「陽伊代大丈夫?何か顔色悪いよ」
「そう?気のせいだよ」
お昼休み。
しーちゃんが席にやって来るなり、心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
気のせいだよとは言ったものの、実は自覚症状がないわけではなくて…。
今日は今朝から体調が優れない。
頭がクラクラして、何だか少し気持ちが悪い。
「あんたさ、最近ちゃんと寝てる?目の下ずっとクマだよ?」
「大丈夫!ちゃんと寝てるよ!ところで、今日は学食でいい?あれ?友野は?」
「うん。友野は、先に行ってるって」
「そっか!じゃ、早く行こっ!」
話を逸らせたことにホッとしながら、私はしーちゃんと学食へ向かった。



