毎日だって好きって言うよ。


風が、ビュッという音を立てて空き教室の中の埃を巻き上げる。


窓のカーテンが空気を含んで大きく膨れ上がって、それと同時に室内に淡い光が射し込んだ。


「……誰かが開けて、そのままにしていったのかな」


俺は、ゆっくりした足取りで窓に近付くと、それに手をかけまたゆっくりと閉めていく。


空を見上げれば、朝はどんよりとしていた空に少しだけ晴れ間の切れ目が出来ていた。


「朝、ひよこちゃんが違う男の子と手を繋いで登校してた」


ドクンッと脈が跳ねる。


「あの子、よくひよこちゃんといる子だよね?どういうこと?あんた達、クリスマス一緒に過ごしたんじゃないの?ひよこちゃんはあの子と付き合い出したの?」


絢の質問は、最早俺に向けられたものではないんだと思う。


絢自身も混乱しているんだろう。


こうやって、自分のことでもないのに苦しんだり、喜んだりする絢に、小さい頃から俺はどれだけ救われてきたか分からない。


そんな絢の前だからこそ、本音を隠して強がる自分がバカらしくなる時がある。



「ピヨちゃんは、友野君と付き合うよ」


「……何で?何であんたがそんなこと…っ」


「俺が、そう仕向けたからだよ」