毎日だって好きって言うよ。


俺は、どんなに突き放しても、どんなに冷たくあしらっても、次の日になれば聞くことが出来る彼女のあの言葉に安心しきっていたのかもしれない。


“悠太先輩!!大好きですっ!!”


あの言葉を聞けなくなったことにこんなにもダメージを受けるなんて……不覚だ。



「……自分で決めたことだろうが……」


額を押さえ、そうひとりごちる。



しっかりしろ。


今更どうにもならない。







教室に戻れば、俺の机の前で何やら仁王立ちをする絢の姿。


怪訝な表情を浮かべれば、絢の隣で机に寄りかかっている周が、苦笑いを浮かべながら両の人差し指を頭の上に立てて“怒ってるぞ”のポーズ。


直ぐに絢がツカツカと俺の目の前まで来て足を止めた。


そして、ガシッと胸倉を掴んで、


「ちょっとツラ貸しな」


そのまま引きずられるように、また教室を出ることになる。









「始業式、始まるんだけど」


「んなこと知るかー!!黙っとけ!!」


「……。」


まるで首根っこを掴まれた猫のように連れてこられたのは空き教室。


前に、絢と周がピヨちゃんを誘拐した場所だ。


「何で連れて来られたか分かってんでしょーね?」