あの日から、ピヨちゃんは毎日かかさずしていた俺への告白をやめた。
そりゃそうだ。
あんな酷いふり方をしたんだ。
顔すら見たくないのが当然だと思う。
むしろ、これでよかったんだ。
頭ではそう思っているのに、身体は思うように言うことを聞いてはくれない。
ヒョンとした時に、ピヨちゃんがあの屈託のない笑顔で駆け寄ってくるような錯覚を起こして、つい振り返ってしまう。
“悠太先輩大好きですっ!!”って、頬を染めて潤んだ瞳を細めて、そう言う彼女の幻まで見る。
最悪だ。
完全に俺の中に擦り込まれてる。
あの子は自覚がないし、ただがむしゃらに俺を追いかけていただけなのかもしれないけど、
無意識の内にまんまとあの子の作戦にはまってしまっていた。
とっくに中毒になってた。
あの笑顔を見ないと落ち着かない。
あの声を聞かないと落ち着かない。
あの子に好きだと言われない日々が、こんなにも物足りなさを感じてしまうものだなんて……。
失って初めて気付いた。
最悪だ。



