「ね。本当。最悪のクリスマスでしょ?」
私が力なく笑って見せれば、しーちゃんが小さくため息を吐いたのが分かった。
「で?どうすんの?」
「何が?」
「友野のことよ」
「……やっぱりそこだよね……」
私は自分のつま先を見詰めて友野の言葉を思い出す。
“まだいいよ。男として見てなくても。これから少しずつ意識させてくから。
だから、俺と付き合うこと考えておいて”
……考えておいてと言われても、私の脳みそはもうとっくにパンクしていて、どうするのが正しいのか、どうしたら誰も傷付かずに済むのか
今の私には、正しい判断が出来そうにないんだよ……。
「しーちゃん私、どうしたらいいのかな……」
「それは私が決めることじゃないよ」
「……うん。そうだね……」
壁に寄りかかっていた背中をズルズルと下に滑らせ、私は力なくその場に蹲った。
「陽伊代は、東阪先輩のことまだ好き?」
「え?」
「いくらなんでも、あんな酷いことを陽伊代に言うなんて、私は許せない。友野なら絶対にそんなことしないし、多分あんたのこと一生笑わせてくれるよ」
しーちゃんは、顔を上げた私の目を真っ直ぐと見詰めてくる。



