どうやら悠太先輩は、百戦錬磨で調子に乗っていた高梨先輩が、絢先輩にさんざん振り回されているのを見ていて面白くて仕方がないらしい。
意外にも、ふたりのことを楽しそうに話す悠太先輩を見ていたら、悠太先輩はふたりのことが本当に好きなんだなって確信した。
私にしーちゃんと友野がいるように、悠太先輩にもふたりがいる。
悠太先輩にそういう居場所があると知って、私は何だかとても嬉しかった。
だけど……私にはもう、そんな居場所はないのかもしれない……。
そんなことを思って、窓から見える冬の青空をぼうっと見上げた。
気が付けば、いつの間にか日が暮れていた。
辺りはクリスマス一色。
色とりどりのイルミネーションに彩られる。
「悠太先輩見てください!!すっごく綺麗ですよ!!!違う国に来たみたい!!!」
「はしゃぎ過ぎて転ばないようにね。ピヨちゃん」
「うわぁ!!!!」
言われたそばから、段差につまずく私を
「ほら、言わんこっちゃない」
と言って受け止めてくれる悠太先輩。
予期せず飛び込んだ悠太先輩の腕の中は、凄く凄く温かくて。
“幸せすぎて涙が出そうになる”
そんな気持ちを初めて知った。



