学校では、悠太先輩が食してる所なんてあんまり見られないから、私はついガン見してしまう。
だって悠太先輩は、見かけによらず驚くほど大食いで、自分のリゾットをあっという間に食べ終わって、その後はじっと私のリゾットを見詰めてくるものだから、結局私は半分を悠太先輩にあげることになってしまった。
私は悠太先輩が目の前にいるだけでお腹いっぱいだったから、丁度よかったんだけどね。
食べた後、満足そうにお腹をさすっている悠太先輩がもの凄く可愛いくて、やっぱりキュンとしてしまった。
それから、海沿いの街をプラプラ散歩したり、身体が冷えればオシャレなお店に入ってあれやこれや試着して笑ったり、
途中カフェでお茶をしながら他愛もない話をしたりした。
そうそう。
カフェの中で聞いた話。
悠太先輩は、高梨先輩の絢先輩に対する気持ちにはとっくのとうに気付いていたらしい。
面倒臭いから知らないふりをしているらしいけど、見ていたらバレバレだって言っていた。
協力しないのかと聞けば、「くっつく時は勝手にくっつくでしょ。まぁ、絢はああ見えてかなり鈍いから苦労はするだろうけどね」と片方の口角を上げて、意地悪な顔でそう言った。



