「………はいっ!!明日、楽しみです!!」
それともうひとつ。
私の気持ちが揺れているのを気付かれなかったからだ。
***
「うぅっ。緊張で吐きそう」
クリスマス当日。
待ち合わせ場所の駅の周辺は、いつにも増して人が多い。
周りを見渡せばカップルカップルカップルサラリーマンカップル!!
クリスマスだというのに働いているあのサラリーマンは、リア充爆発しろ!!とか思ってるんだろうな…。
とかくだらないことを考えながら歩いていれば、悠太先輩との待ち合わせ場所の改札前に着いた。
どうやらまだ悠太先輩は来ていないみたい。
まだ待ち合わせまで15分もある。
悠太先輩は私とは違う電車だから、多分あの階段から下りてくるのかな?
そう思うとまた心臓がバクバク音を立て始める。
もう本格的に病気なんじゃないだろうか。
デートとか初めてなんだもんっ!
そりゃ緊張するって!
しかも、あの悠太先輩とだよ!?
あーもうっ!お願い!
夢なら覚めないでっ!!
–––––「あー!この映画みたかったんだよねー!」
前を通ったカップルが、私の横の柱に貼られた宣伝用のポスターを指差しながら、何やら話している。



