「……うん。ごめん。知ってた」
「……そっか……」
そっか。
しーちゃんは知ってたんだ。
友野の気持ち…。
今まで友野と過ごしてきた時間が、走馬灯のように蘇ってくる。
心配性なのとこも。
いつも私の味方でいてくれるのも。
からかったりしながらも、私にすっごく甘いのも。
目を細めて、優しく私を撫でるあの癖も。
全部。全部。
私を好きでいてくれてたからだったんだ。
もう前みたいには戻れないのかな?
友達にはもう……––––––
「友野のやつ、入学式の日、陽伊代に一目惚れしたんだ」
しーちゃんは、友野が倒した椅子を戻しながら言う。
「陽伊代が東阪先輩を思ってる時間と同じ時間、友野も陽伊代が好きだったの」
私が悠太先輩を思っていた時間……それは、短いようでとても長く感じる時間。
「だから、陽伊代も分かるよね?友野がどれだけあんたのこと好きか。あいつは、陽伊代が東阪先輩しか見てなくても、いつも陽伊代を見てた」
うん。
分かるよ。
だって、私もそうだったから。



