涙目で必死に泣くのを堪えていれば、悠太先輩が「じゃあ」と言って振り返る。
「ピヨちゃん。クリスマス、一緒に過ごそっか」
「一緒に……?」
「うん。その時にちゃんと言うよ。俺のピヨちゃんへの気持ち」
悠太先輩の気持ち……?
私が目を見開いて、瞬きもせずに悠太先輩を見詰めていれば、悠太先輩はそんな私にふっと目を細める。
その優しい笑みに、私は微かな期待を抱いてしまう。
悠太先輩の気持ちを聞けば、私達の関係は何か変わるのだろうか?
もしこの機会を逃せば、私達はずっとこのままなのかもしれない。
「…っはい!!過ごしますっ!!クリスマス!!悠太先輩とっ!!!!」
そう言って悠太先輩の腕に飛びつけば、
「うん。じゃあ決まりね」
そう言って悠太先輩は、満足そうに微笑んだ。
***
次の日。
今年はクリスマスイブの24日が土曜日。
終業式は今日23日に行われる事になった。
朝から校長の長ったらしいあれやこれやを聞いて、ようやく眠気との戦いだった式が終わる。



