毎日だって好きって言うよ。


悠太先輩の唇が、私の唇にあたる寸前。


私の手が先輩の口を塞いだ。


冷や汗をかきまくっている私と、私に口を塞がれたままジトッと私を見下ろす悠太先輩の視線がぶつかり合い微妙な空気が流れる。


ようやく少しの間を経て、悠太先輩が私の手首を掴み、そっとそれをどけ、口を開いた。


「……ダメ?」


「ダメです!!」


「何で?」


「だ…だって!!わ、私、まだ悠太先輩にす…す、す、す、好きって!言われたわけじゃないので!!こ、こういうのは、好き合っている者同士じゃなきゃダメだって、前にも言ったじゃないですか!!」


「…………」


悠太先輩は、何かを考えるように目線を逸らして眉を寄せる。


それからまた私に視線を戻すと、


「分かった」


と言って、私から離れていった。


フェンスに寄りかかったままの私は、ぎゅっと唇を結ぶ。


そこ納得したってことはつまり……


悠太先輩はやっぱり私のことを好きじゃないってことじゃないですか。