「今は思うんです。私が悠太先輩を大好きなように、そのお陰ですっごく幸せなように、悠太先輩にもこの気持ちを味わってもらいたいって」
その為には惜しみなく、私の愛を注ぎ続ける!!
そうすればきっと、悠太先輩も愛ってやつを信じてくれるに違いない!!
–––––この時の私は、そう確信していた……。
「なにこの健気な子っ!!!!もうなんなの!!食べちゃいたい!!」
「周……オカマみたいになってる。でもホント、私達全力で応援するから!!いつでも頼ってね!!」
「陽伊代…またなんかすごいのを味方につけたわね……」
–––––だけどこの後、私は自分が甘かったことを身を持って思い知ることになる。
“恋”というものが、そんなに簡単なものではないということと一緒に……。
***
「「クリスマスに予定が入った!?」」
私と一緒に声を上げたのは、コンビニで買った肉まんを美味しそうに貪っている友野だ。



