「「態度で示してほしいっ!!」」
「わっ!絢先輩!高梨先輩!!」
突然、目の前に現れたふたりの顔に、心臓が飛び出しそうになる私。
「いやぁ〜!ふたり上手くいってるみたいで!俺らは非常に嬉しい!!」
「悠太の女遊びの件聞いた!?まさかあの悠太に女遊び止めさせちゃうなんて!!ひよこちゃんやっぱり私達の見立て通りの子だったよ〜!」
絢先輩と高梨先輩は、肩を組んで陽気に踊っている。
そこである違和感に気付く。
「見立て通り?」
私が不思議そうにそう問えば、「あ」と言って固まるふたり。
みるみる表情が曇って……
「「ごめん!!」」
と言って、ふたり同時に私に両手を合わせた。
「別に、ひよこちゃんを利用しようと思ったわけじゃないんだ!」
「ただ、ひよこちゃんなら悠太の心の傷が癒せるんじゃないかって……そんな気がして……。悠太に真正面から向き合ってもらえるよう、ちょっとふたりの中引っ掻き回したの……」
シュンと肩を落とすふたりに、私はキョトンと首を傾げる。
えっと……つまり……。



